お知らせ

Q鍼治療に副作用はありますか?

比較的に副作用の少ないイメージがありますが、鍼治療にも副作用はあります。

鍼治療には、副作用と異なり、「好転反応」があります。これは、治療後一時的に身体がダルくなったり、痛みが増したり移動する(ように感じる)等の反応です。

(1)好転反応

①鍼灸治療は身体のバランスを整え、自然治癒力をアップさせます。治療後、身体内でこの変化が起こる時にダルさを感じる事があります。

②鍼灸治療後に痛みが増すことがあります。これは、コリ等の圧迫のために痛みすら感じ無くなっていたところに、鍼灸治療により圧迫が改善され、痛みを感じるようになったためです。

③治療した所と別の場所が痛くなることがあります。これは、悪い箇所が複数ある場合、全ての痛みを一度に感じることがほとんどない為です。一番強い痛みの場所が緩和されると、二番目に痛い場所に痛みを感じるようになります。

(2)鍼治療の副作用

①鍼を抜いた後の痛みやかゆみ

②皮下出血

③めまいやふらつき等があります。

しかし、その発生率はとても低く、①痛みやかゆみは数時間~数日、②皮下出血は2週間程度で消失します。

また、治療を受ける時の体調によっても副作用が起こることがあります。過度の睡眠不足や空腹時等に治療を行った場合、貧血や気分が悪くなることがあるので注意しましょう。

もし、治療中に気分が悪くなった時は、すぐにスタッフにお知らせ下さい。

多氣 伸行

Q.鍼でどうして痛みがとれるの?

A.「不通則痛・通則不痛」という言葉があります。これは「巡りが悪くなれば痛みが出て、巡りが良くなれば痛みません」という意味です。鍼は「通すのに優れた道具」です。中医の言葉で言うと「気を通す」と言います。体内で循環する物質が滞りなく流れるようにする、という意味でもあります。坐骨神経痛等の治療でよく使用されます。

他に「正気を助け、邪気を抜く」作用等があり、痛みをとるだけでなく、様々な病気を治療します。

多氣 伸行

Q.お灸の効果は何ですか?

A.前回、鍼には「正気を助け、邪気を抜く」作用があることをお話し致しました。お灸は、「正気」が弱っていたり冷えが強い場合に用いて、「正気」を鼓舞したり冷えを取り去ることに優れています。一般的に熱感のない患部に使用します。慢性化した膝痛等の治療に使われます。

また、お灸の素である「ヨモギ」は、ハーブの女王と言われるほどの薬草で、「散寒止痛」「温経止血」などの効能があります。

多氣 伸行

Q.鍼は痛いの?

A.鍼の施術時に感じる刺激は、大きく分けて2種類あります。

1つ目は、切皮痛です。鍼灸治療で使う鍼は、注射針と異なり、とても細いので、あまり切皮痛はありません。皮膚の痛点や毛根に当たると痛みがありますが、その場合すぐに鍼を打ち直します。

2つ目は、鍼がツボに到達した時に感じる刺激です。中医では「酸(だるい)」「脹(腫れぼったい)」「麻(しびれる)」「重(鈍い重み)」と表現しています。日本語では、まとめて「響き」や「鍼感」と呼んでいます。これらは、中医で「得気」と呼ばれ、治療の上でとても重視されています。一般的に得気を感じることがほとんどですが、重症の場合、得気を感じないこともあります。

多氣 伸行

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